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インターナルインピンジメントとは?

インターナルインピンジメント

肩関節が外転、最大外旋した際に、大結節と後上方関節窩との間で、後上方関節唇と腱板関節面が衝突する現象を指します。

肩関節包について

肩関節包は、上方では棘上筋、前方では肩甲下筋、後上方では棘下筋、後下方では小円筋に取り囲まれ、互いが強固に癒着しています。

棘下筋斜走線維と小円筋の関節包側の繊維群は、関節包の後下方部に直接付着しており、小円筋は肩関節外旋時の後方関節包の挟み込みを防止するとともに、挙上位における関節包の緊張を高め、骨頭を支持しています。

これらのことから、小円筋の伸張性低下やスパズムが生じることで、小円筋の機能低下を引き起こすと、肩関節外旋時における関節包の挟み込みを防止することが困難となり、インターナルインピンジメントを引き起こす要因となります。

上腕骨頭のoblique translation

偏った部位の拘縮は、上腕骨頭のoblique translationを誘発すると考えられています。

これにより関節周囲筋にスパズムを生じたり、周囲組織に侵害刺激を与え、疼痛の要因となることが非常に多いです。