トラス構造とは元々、高額、工業分野で用いられる用語であります。三角形を結合した構造で、橋梁や木造家屋の骨組みなど、強度が必要な構造物に用いられています。
人の足部は、足底弓と呼ばれるアーチ構造をなしており、内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチの3つのアーチで荷重を分散しています。
内側縦アーチの荷重による変形が大きく、立脚中期におけるトラス構造の重要性を述べていきます。
荷重により踵骨は前傾、外反し、舟状骨、立方骨と衝突します。その結果、後方の辺の剛性が高まります。この時、アーチ構造の保持に重要な要素が底であり、足底筋と腱、靭帯で構成されます。
これらの構成体が前後に伸張され、内側縦アーチが低下します。この舟状骨の高さが低下することをNacicular dropと呼びます。