ハムストリングス：二関節筋の働きとは？

ハムストリングスの働き

ハムストリングスとは、股関節と膝関節をまたぐ二関節筋です。このハムストリングスの位置は、多くの活動において、筋収縮の距離を短くするのに有効となります。

座位からの立ち上がりの場面において、座位では股関節と膝関節は屈曲しています。したがってハムストリングスは股関節をまたいでいるので伸張されるが、膝関節をまたいでいるので相対的に緩む状態となります。

股関節と膝関節を完全に伸展した立位では、ハムストリングスは股関節をまたいでいるので緩められますが、膝関節をまたいでいるので伸ばされた状態となります。

実際に、短い距離を収縮する際に、股関節と膝関節を横断する筋の長さを調整することで、ハムストリングスの筋出力を機能させています。

この機能は全可動域を通して筋力が発揮できるように働いており、起立動作以降において重要な役割を担っています。