半膜様筋の筋緊張評価について
半膜様筋の筋緊張を評価する方法は触診を行うことが有用であり、それ以外に検査は存在しません。
半膜様筋によって引き起こされる疼痛や回旋運動異常を評価していく必要があります。
評価方法について
背臥位にて膝関節屈曲運動を自動介助で行います。そのあと、半膜様筋の収縮に伴う外側方向への移動を誘導します。
半膜様筋の圧痛が消失し、伸展制限が変化すれば、半膜様筋の過緊張による膝窩内側の疼痛や下腿回旋異常への影響が考えられます。
アプローチと検査意義について
半膜様筋の停止腱は、膝関節後内側を下行したあと、膝窩部で広く分岐し、安定性に関わる靭帯などに付着します。そのため、半膜様筋の過緊張が存在すると膝窩内側の痛みや下腿回旋異常が出現する可能性があります。
そこで半膜様筋のリラクゼーションを行い、前後評価での疼痛変化や下腿回旋運動の変化を確認する必要があります。