外来患者を担当している中で、週一回の外来リハビリ効果と自宅で週6回運動機会がある患者では大幅に違いが出るとわかります。
しかし、リハビリ後に自宅でのトレーニングをしてくださいとお願いしても、「なかなか自分では出来ない」「最近寒いでできない」などの理由から、自主トレを実施してくれない方が多くみられます。
自分自身も筋トレを長く継続することの難しさは理解していますが、実際にやっていただいている患者様は身体機能に明らかな差を感じることは事実です。
その中で、継続した自主トレをしていただくためにはどうすればよいか常に考察しています。
結論、外来患者の運動に対する動機付けをどのように促すかがセラピストにかかっていると思います。
簡単な方法として、できる運動をできる回数でまずはやってもらうことが重要だと思います。
腹筋運動を連続で30回×3セット毎日やってくださいとお伝えする場合と、まずは10回をしてくださいという場合では後者のほうが、簡単で継続しやすいと思います。
その他に、負荷を低負荷で行うことも個人的に有用であると考えています。
腹筋運動では負荷が高い場合は、まずはドローインなどの簡単な課題を提供し、患者自身でできることを認識してもらうことが優先順位として高いと思います。
患者それぞれの性格や反応を見ながら課題を選択し提供することが極論の話にはなりますが、プレッシャーをかけることで実施してくれる患者もいれば、褒めることで継続して運動をしてくれる患者もいます。
個人的には褒めると継続してくれる方が多い印象を受けます。
しかし、人間型にはまらないことが多く、その人自身のキャラクターを介入時間の中で見極め、反応を見ていくことがやはり重要なのではないかと思います。
初回介入の際に、運動に対する反応が悪ければ、次回キャンセルをされることが多いです。セラピスト側からしたら、苦い経験ですが、再診やリハビリ継続率100%をめざすことは困難です。
いかに、継続してくれる患者の結果を出せるかが、求められるセラピストではないかと思います。