大腿直筋について
大腿直筋は、下前腸骨棘と寛骨臼上縁から起始し、大腿前面を下行し、膝蓋骨に停止します。
大腿直筋は股関節屈曲と膝関節伸展に作用する二関節筋であり、走行時に肉離れが生じることがあります。
大腿直筋の近位1/3の領域は、起始腱が表層に位置する羽状筋構造を呈しており、また起始部の下前腸骨棘は、成長期に剥離骨折が生じることもあります。
触診
大腿直筋は下前腸骨棘から起始し、股関節屈曲と膝関節伸展に作用します。上前腸骨棘からは大腿筋膜張筋と縫工筋が起始するため、下前腸骨棘を触知し、膝関節伸展運動を行うことで触診が可能となります。