痛みの原因や、筋の短縮評価などで大腿直筋を触診する場合があると思います。
その時、どの部位をランドマークにして触診しているでしょうか?
自身は、下前腸骨棘に指を置き、他動的に股関節を屈曲位とする。この状態で膝関節の自動屈曲伸展を繰り替えすことで大腿直筋の筋腹の緊張に触れることができます。
大腿直筋の近位部は、表層を縫工筋、内側を腸腰筋、外側を大腿筋膜張筋と小殿筋、深層は大腿骨頭によって周囲を覆われています。股関節を屈曲する際に腸腰筋による股関節の外旋作用と小殿筋の股関節内旋作用による協調した動きが必要となります。
そのため、両筋の間に位置する大腿直筋との滑走性を確認する必要があります。