毎日更新 臨床経験からの考察
~疑問を分からないままにしない~
Uncategorized

安静時振戦と姿勢時振戦とは?

振戦とは比較的リズムがあり、振動性に拮抗筋群が交互に収縮するものを指します。

振戦は安静時振戦と姿勢時振戦の大きく2つに分けられます。身体を安静にした状態ではっきりするものが安静時振戦であり、pill-rolling tremor、老人性振戦などが含まれます。

姿勢時振戦では、一定の姿勢をとった状態で最もはっきりするものを指します。また、振戦といってもたくさんの種類が存在するため、鑑別の評価などが必要になってきます。

・安静時振戦:

丸薬まるめ振戦、安静時にみられパーキンソン病に特徴的です。四肢の遠位に著しく随意運動時に軽快します。パーキンソン病の振戦のうち、手指の症状です。

・姿勢時振戦:

安静時では現れず、四肢を一定位置に保持しようとすると出てくるもので、緊張、随意運動により悪化します。パーキンソン症候群の振戦などと比較し、細かく早く、遺伝性で多くは良性のものが多いです。