解剖学的特徴
・尺骨遠位端の尺骨にある突起で、橈骨茎状突起と比較すると小さいのが特徴
・尺骨茎状突起と三角骨の間には、三角線維軟骨複合体(TFCC:triangular fibrocartilage complex)が存在し、手関節尺側の安定化に関わっている
臨床からの観察
Colles骨折には、尺骨茎状突起骨折を合併することが多いです。
尺骨茎状突起はTFCCの頂点として機能し、この骨折に伴う不安定化は、二次的な手関節尺側部痛の原因となります。
橈骨形状突起は尺骨茎状突起より7~10mm程度遠位に存在します。