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広背筋の作用とは?

解剖学的特徴

広背筋 latissimus dorsi muscleについて

【起始】胸椎棘突起、腰仙椎棘突起、腸骨稜、下部肋骨、肩甲骨下角

【停止】上腕骨小結節稜

【支配神経】胸背神経(C6~C8)

広背筋の特徴

広背筋は伸展、内旋に作用するが、肩関節下垂位では筋全体が弛緩しており、その機能として低いのが特徴です。

上肢を固定した場合には、骨盤の引き上げ作用であるプッシュアップ動作が主体となる。また、肋骨に起始する繊維群は胸郭を引き上げ、吸気に関与します。

臨床からの観察

脊髄損傷例では、広背筋を主動作筋としたプッシュアップ動作のレベルが、そのままトランスファー能力を決定します。

MMT,徒手筋力テストでは、プッシュアップ動作を主体に、広背筋の筋力を評価する内容が追加されています。