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歩行パターンの特性とは?

二足歩行について

歩行の力学モデルを表すと、倒立振り子モデルと表現されることが多いです。

倒立振り子とは、支点が床に固定され、支点を中心としておもりが回転運動をするモデルを指します。

この場合、支点が足、棒が下肢、重りが重心に当てはまります。

重力の働きから、棒は支点を中心に回転しながら倒れていきます。この推進法はジェットコースターと同じ仕組みであり、位置エネルギーと運動エネルギーが相互に変換されて運動が継続していきます。

歩行時の重心位置を矢状面から観察すると、重心は約2㎝の振幅で上下動を行っていることがわかります。踵接地後に重心が一番低い位置となり、立脚中期が重心が一番高い位置に相当します。

立脚相と遊脚相の比率について

歩行では左右の下肢が対照的な交互運動を周期的に繰り返すのが特徴となります。

歩行1周期における立脚相と遊脚相の割合として、立脚相が60%遊脚相が40%に相当します。また、立脚相の始まりと遊脚相に移る際に、両下肢が地面に接している相も存在し、それぞれ10%と言われています。

両側の足が床に接している相を両脚支持期と呼び、一方の足だけが床に接している相を単脚支持期と呼びます。

単脚支持期では、反対側の下肢の遊脚相と一致しているため、歩行観察において遊脚、立脚それぞれのチェックポイントを抑えておくことが重要となります。