歩行中における異常所見とは？

初期接地における異常

前足部接地、足底全面での接地、背屈位での接地などがあり、それぞれ原因が異なる。

これらは、足関節の底背屈筋力や底背屈の可動域制限によって引き起こされる。

荷重応答期における膝関節の急激な伸展

股関節伸展に可動域制限がある場合は、荷重応答期において体幹を前傾して股関節を屈曲することで、体幹を前方に移動するため、膝関節は過伸展する。

立脚期における膝折れ

大腿四頭筋など膝伸展筋力の低下や麻痺があると、立脚期に膝折れが生じる。

これを回避する代償動作として、膝のロッキングがある。

遊脚期における下肢の分回し歩行

膝関節の屈曲制限や足関節背屈制限、尖足拘縮などがあると、遊脚期に下肢を外転、分回ししながら歩行する。