解剖学的特徴
【起始】尺骨内側面、前腕骨間膜
【停止】示指から小指までの末節骨底掌側
【支配神経】橈側2本:正中神経 尺側2本:尺骨神経(C7~T1)
深指屈筋の特徴
深指屈筋は、DIP関節を屈曲させる唯一の筋です。走行上、PIP関節、MP関節の屈曲と手関節掌屈にも関与します。
前弯中央部では、尺骨骨幹の内側で深指屈筋を容易に触れることができます。また停止部では、浅指屈筋腱が2分した間を深指屈筋が通過し、末節骨底に付着します。
臨床からの観察
深指屈筋固有の筋力を評価したい場合には、DIP関節の筋力を測定します。
Volkmann拘縮で最も障害を受ける筋肉であり、4P徴候(Pain:疼痛、Paresthesia:知覚異常、Paralysis:麻痺、Pulselessness:脈拍消失)の確認が必要です。