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胸腰筋膜と体幹筋の作用とは?

胸腰筋膜に付着する体幹筋

4つの腹筋の内、直接胸腰筋膜に付着する内腹斜筋と腹横筋の2つがあります。

胸腰筋膜は、全腰椎の棘突起および仙骨背面、腸骨背面に付着する広大で厚いシート状の結合組織です。

この組織は、脊柱起立筋、腰方形筋、広背筋などの筋をしっかりと包み込んでいます。

腹筋の収縮と胸腰筋膜との関係性

腹筋が収縮すると、胸腰筋膜の筋緊張が増大します。それゆえ、腹筋の活動は腰背部を機械的に支持する力として貢献することとなります。

腰背部を過度の屈曲させるようなぐったりとした座位姿勢は、胸腰筋膜を過伸張する可能性が十分にあり、この組織が弱化すると、腹筋や腰背部から伝わり力の有効性が低下します。

正しい座位姿勢をとるということは、腹筋や腰背部の筋がしっかりと脊柱を保持し骨に加わる負担を軽減するため、患者指導の際は上記の説明を行うと理解が深まると思います。