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胸腰部の運動とは?

胸腰部は、左右それぞれ35°回旋することができ、回旋の大部分は胸部で起こります。腰部の回旋運動が制限されるのは、腰部の解剖学的特徴によって説明されます。

これは、椎間関節の関節面の向きが矢状面にほぼ等しいため、椎骨の回旋が物理的に妨げられてしまうためです。

実際に腰椎部を回旋すると、上位椎骨の下関節面が、下位椎骨の上関節面とすぐに衝突するが、これによって回旋運動は著しく制限されます。

実際に腰椎部分で生じる回旋運動は1°もありません。その代わりとして、腰椎は屈曲を優里に行えるように軸回旋を犠牲にした構造になっています。

上記のように腰部の回旋は制限されていますが、胸腰部全体でみると、その制限は胸部の回旋によって一部相殺されます。胸腰部に回旋として片側35°まで可能となります。しかし、頸部は90°まで回旋することができるため、回旋においては頭頸部の動きに劣ります。