毎日更新 臨床経験からの考察
~疑問を分からないままにしない~
Uncategorized

膝伸展制限の鑑別方法とは?

 ①股関節肢位で膝伸展可動域が変化する場合:

背臥位で膝伸展制限がなく、長座位で膝伸展制限が出現するなら、股関節をまたぐ二関節筋が関与している可能性があります。

挙げられるものとして、大腿二頭筋長頭、半腱様筋、半膜様筋が制限として考えられます。

②足関節肢位で膝伸展可動域が変化する場合:

足関節底屈位で膝伸展制限がなく、足関節背屈位で膝伸展制限が出現するなら、足関節をまたぐ二関節筋が関与している可能性があります。

挙げられるものとして、足底筋や腓腹筋が制限として考えられます。

③足関節肢位で膝関節伸展が変化しない場合:

足関節底背屈ともに膝伸展制限が出現していると、単関節筋が関与している可能性があります。

挙げられるものとして、大腿二頭筋短頭や膝窩筋が制限として考えられます。

膝関節伸展制限が各姿勢、足関節底背屈による影響を受けるのかを判断した上で、各関節、筋へアプローチすることが重要と考えます。