①股関節肢位で膝伸展可動域が変化する場合:
背臥位で膝伸展制限がなく、長座位で膝伸展制限が出現するなら、股関節をまたぐ二関節筋が関与している可能性があります。
挙げられるものとして、大腿二頭筋長頭、半腱様筋、半膜様筋が制限として考えられます。
②足関節肢位で膝伸展可動域が変化する場合:
足関節底屈位で膝伸展制限がなく、足関節背屈位で膝伸展制限が出現するなら、足関節をまたぐ二関節筋が関与している可能性があります。
挙げられるものとして、足底筋や腓腹筋が制限として考えられます。
③足関節肢位で膝関節伸展が変化しない場合:
足関節底背屈ともに膝伸展制限が出現していると、単関節筋が関与している可能性があります。
挙げられるものとして、大腿二頭筋短頭や膝窩筋が制限として考えられます。
膝関節伸展制限が各姿勢、足関節底背屈による影響を受けるのかを判断した上で、各関節、筋へアプローチすることが重要と考えます。