良性発作性頭位めまい症とは、発作的に突然、頭の位置を変えた時に出現する良性のめまいのことを指します。
このめまいは生命の危険がなく、後遺症も残らず、治療をしなくても自然軽快することも多く、ぐるぐるまわるめまいの原因として一番多いとされています。
悪性のめまい症と似たような症状が出現しますが、良性発作性頭位めまい症では、めまいを起こしやすい頭の位置を繰り返しとることで症状がむしろ軽くなることが特徴となります。
また、眼振が出現し、めまいが起きているときに眼が揺れる状態が観察されますが、その揺れ方で良性か悪性かある程度判断することも可能です。
悪性では頭痛も伴うことが多い、眼振がしっかり出るわりに症状は弱いなどが挙げられます。
しかし良性のものでも頭痛や吐き気が強くでる場合もあるため、その場合は画像診断が不可欠となります。