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距骨下関節の回内、回外が与える下肢アライメントとは?

距骨下関節 subtalar jointは解剖学的に複雑な形態をしており、距骨と踵骨との間で、前~後の距踵関節から構成されます。

距骨下関節の回外は足関節底屈を、回内は足関節を背屈させます。

距骨下関節の重要な位置として、回内・回外の中間位が挙げられます。これは、距骨下関節の回外位と回内位を区分する理想的な足部肢位と定義されています。通常、距骨下関節は30°の可動域を有しています。

2/3は回外、1/3は回内に使用され、その間を距骨下関節回内、回外の中間位と言います。

脳梗塞後遺症による麻痺側の足では、距骨下関節の回外可動性は大きくなり、回内可動性が制限されていることが多く臨床場面で観察されます。

一方、回内足でよく観察される疾患として、リウマチがあります。リウマチ足では距骨下関節の回内可動性が大きく回外可動性が制限されていることが多く、回内位にある場合が多いです。

そして、距骨下関節の回内と回外が下肢のアライメントに与える影響についてですが、運動連鎖を踏まえて考えていきます。

距骨下関節内がえしにて下腿は外旋

距骨下関節外がえしにて下腿は内旋

このように、距骨下関節の配列を考慮しながら、歩行動作を観察していく必要があります。特に、距骨下関節が影響するタイミングとして、後足部を中心に荷重される踵接地から立脚中期までが重要となります。