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酸素療法の急性効果と慢性効果とは?

酸素吸入による急性効果と慢性効果についてですが、それぞれにメリットがあります。

慢性呼吸不全のCOPD患者では、骨格筋の萎縮やI型筋線維の現象、好気性糖分解の低下、嫌気性糖分解の亢進などが報告されています。

酸素吸入による急性効果として以下が挙げられます。

・運動耐用能の改善

・呼吸困難の軽減

・筋組織における乳酸産生の抑制

・運動に伴う換気量増加

・心負荷の軽減

長期酸素吸入は慢性効果として、このような慢性呼吸不全患者の筋肉エネルギー効率を改善させます。

低酸素性肺血管攣縮を抑制し、肺動脈圧を低下させる肺循環系に対する影響は、急性効果だけではなく、慢性効果としても認められます。