骨盤傾斜と腰椎弯曲について
骨盤前傾角度が大きくなると、腰椎は過前弯し、過前弯が引き金となる椎間関節症や仙腸関節症などの腰痛が引き起こされます。
この時の股関節は骨頭被覆が増大しており、力学的に安定しています。
骨盤後傾角度が大きくなると腰椎は後弯し、椎間板内圧や背筋のコンパートメント内圧が増大して生じる腰痛が出現します。
このときの股関節は骨頭被覆が減少するため不安定性が増加します。
前者は比較的若年者に観察され、後者は高齢者によく観察される変化です。
また加齢に伴う脊柱後弯が先に先行すると、二次的な股関節痛みや膝関節痛が生じます。