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浮腫とは?

臨床場面や生活の中でむくみ(浮腫)という言葉をよく使用すると思います。

しかし、むくみはどこから起こるのか、なぜむくむのかを説明することは難しいと思います。

一般的な浮腫(むくみ)とは、血管内の水分である血漿が血管外に漏れ出し、間質ないの間質液(組織間液)が増加した状態を指します。

毛細血管内の血漿が増加したり、内圧が高まるこちで漏出が増加したり、また毛細血管内の浸透圧が低下することで血管内に間質液を戻すことができないといったことが原因となり、間質液が増加します。

浮腫は大きく2種類に分類されます。

全身性浮腫と局所性浮腫と呼ばれます。

・全身性浮腫:

全身性浮腫は心疾患や腎不全、肝硬変、がんなどの全身性疾患に伴って全身に現れることが多いですが、同じ疾患でも同部位に同様の浮腫症状が出現するとは限りません。

・局所性浮腫:

局所性浮腫は、下肢静脈瘤やリンパ浮腫といった静脈およびリンパ管の閉塞によるものや、熱傷や打撃、虫刺されなど局所の炎症により毛細血管の透過性が高まって、血管内から間質への体液移行が促進されることで生じます。

浮腫の治療として、原因疾患の治療が最優先となりますが、食塩や水分の摂取制限も改善効果があると言われています。また利尿訳によって食塩を尿中に排泄する薬物療法も、浮腫の改善には有効となっています。