運動療法は食事療法とともに生活習慣の改善に重要と言われており、薬物療法とあわせて重要な治療選択のひとつです。
運動療法がなぜよいのかというと、2型糖尿病のおもな原因は、肥満、過食、運動不足によるものが多いです。運動によりエネルギーを消費して、肥満を解消 ・抑制します。さらに運動を毎日続けていると筋肉の活動量が上がることで、悪かったインスリンの働きも改善します。
食後1時間頃に運動をすると、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促されて血糖値が下がるという効果もあります。
日常生活全体での身体活動量の増加は、2型糖尿病の発症予防に繋がります。また、糖尿病治療としての運動の継続は、インスリン抵抗性の改善を通して、血糖値の是正と合併症の予防および健康維持を目的とした治療手段であります。
代謝調節が良好に維持されている症例では、筋においてブドウ糖、遊離脂肪酸の利用促進が起こり、運動後血糖値は低下します。
低強度の運動であっても長期間継続することにより、2型糖尿病で低下しているインスリン感受性を改善させます。