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骨盤のマルアライメントを評価するには?

骨盤のマルアライメントいわゆる歪みが生まれつきや生活様式の反復から出現することが多いです。

実際にどのような歪みが出現しているのかを知ることが予後に重要となります。

骨盤の歪みは大きく分けて3種類あります。

●骨盤の左右歪みタイプ

⇒骨盤の高さが左右で差があります。症状として大腿外側部のツッパリ感があります。

⇒原因として、猫背や反り腰、片方に体重を乗せる習慣などによって引き起こされます。

●骨盤前後歪みタイプ

⇒骨盤が前傾もしくは後傾している状態です。症状として猫背、反り腰などがあります。

⇒原因として、腰背部の筋力低下、胡坐や正座などの生活様式が考えられます。

●骨盤が開いているタイプ

⇒骨盤が左右に開いている状態です。症状としてO脚が観察されます。

⇒原因として出産後や筋力低下、胡坐や足組みなどの生活習慣が考えられます。

骨盤自体のマルアライメントが原因である場合と、その他に股関節の可動域制限が骨盤帯のマルアライメントを引き起こす場合も少なくありません。

股関節の可動域制限は骨盤・腰椎の代償運動を助長させるため、腰痛やパフォーマンス低下を招いてしまいます。

よく前屈姿勢において股関節屈曲制限があると、腰部から骨盤後傾運動が過剰に起こり、体幹伸展時には股関節伸展制限があると、骨盤前傾の過剰運動が引き起こされます。

また、可動域制限に左右差がある場合、寛骨の非対称アライメントを招き、腰椎や仙腸関節にストレスが加わります。股関節のマルアライメントとしては、大腿骨頭の前方偏位により、股関節屈曲時の前方部でのインピンジメントが生じます。

姿勢全体のバランスも考慮しながら、各関節の動きと代償を評価できて骨盤のマルアライメント治療が初めて行うことができるため、触診と姿勢評価の重要性を改めて実感します。