立位姿勢から、股関節の内転・内旋が強い症例や膝関節内反増強などのアライメントをよく観察すると思います。その中で、下腿の回旋がどのように起きているか、どうすれば下腿の回旋を定量評価できるのか疑問に思うと思います。
実際に股関節内転、内旋している症例では、下腿は過外旋のアライメントをとる場合が多くみられます。
しかし、下腿の回旋運動もしくは回旋肢位の定義は困難とされています。しかし、姿勢観察において下腿が外旋していること自体は間違いないため、なぜ外旋してしまうのか原因を細かく探っていく必要があります、
下腿に回旋異常が生じると、外旋を制動するために膝窩筋は過剰な収縮を強いられ過緊張となります。
また、膝窩筋と同様に下腿外旋制動作用をもつ半膜様筋も、同様に過剰収縮による過緊張となることが比較的多くみられます。
上記の筋の関与も考慮しながら、膝窩筋や半膜様筋の動態を確認していく必要があります。