肩関節や腱板損傷の評価の際に用いる評価バッテリーとして上記の評価をよく耳にすると思います。
症例において、自動運動での肩関節挙上ができるか、自動介助運動や他動運動でしか肩関節挙上ができないのかを確認しておくことが優先されます。
その後、empty can testとfull can testを評価することが重要となります。
肩関節挙上の主動作筋として三角筋が挙げられます。しかし、三角筋が正常に働いていても、腱板の機能が低下していれば、肩関節挙上の自動運動は困難になります。
そのため、腱板損傷に対する整形外科検査のempty can testでは、空き缶を持つときの肢位で前腕回内位、肩関節内旋位で外転位を保持させながら、抵抗を加えます。
full can testは中身の入った缶をもつように前腕回外位、肩関節外旋位で外転位を保持されながら、抵抗を加えます。
どちらのけんさも肩関節外転位で保持させることで、腱板筋の収縮を促すため、腱板筋に損傷があると収縮時痛が生じます。