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変形性膝関節症の運動療法とは?

変形性膝関節症は、臨床で主疾患でなくても既往として存在する場合が多くみられます。

明らかな原因疾患や外傷の既往がない一次性関節症が症例として圧倒的に多いです。

主症状として動作時の関節痛みであり、末期状態となると安静時痛が出現する場合があります。変形性膝関節症において、動作開始時に疼痛が出現することが多くstarting signと呼ばれます。

運動療法の目的は、異常な運動動作の改善が目標となります。

持続した関節軟骨への力学的ストレスが増強すると、関節が破壊されたり、増殖性変化を示します。

運動療法のひとつとして、大腿四頭筋セッティングが挙げられます。

症例に対して、膝関節を軽度屈曲位とし、膝蓋骨を把持して持ち上げるようにします。そして、脛骨を軽度外旋位に保持するように抵抗をかけていきます。

その後、膝関節伸展時には抵抗をかけず、膝蓋骨の近位深層への引き付けと下腿内旋運動を誘導します。

変形性膝関節症に対するアプローチは様々ありますが、手軽で再現性が高いものとして大腿四頭筋セッティングが挙げられます。症例により関節構造の違いから、副運動にパターンが存在するため、一人一人に合わせた大腿四頭筋セッティングを行う必要があります。