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肩甲帯アライメント不良、不安定性とは?

肩甲帯の安定性が、肩甲上腕リズムや肩甲胸郭関節に与える影響は大きく、腱板損傷や肩関節周囲炎の原因となる可能性もあるため、肩甲帯の動きを評価しておくことが重要です。

肩関節不安定症では肩挙上時に骨頭の不安定性を生じることが問題となりますが、肩甲骨の上方回旋不足と固定力低下により、肩甲上腕リズムが乱れることで安定した骨頭の運動を妨げることも問題となります。

肩甲上腕関節の動きとして重要な、腱板は肩甲骨から起始するため、その機能を効率よく発揮するには、肩甲胸郭関節の安定性が必須です。

肩甲骨は肩関節にかかる外力を緩衝する働きがあり、肩甲胸郭関節の可動性が低下するとこの緩衝作用も低下し、外転・外旋、水平伸展時に肩甲上腕関節にかかる負担は増大すると考えられています。