関節軟骨は、その組織学的な特徴からほかの組織と比較して損傷後の修復が難しいとされています。
骨と関節軟骨の組織学的な特徴と損傷時の違いについて述べていきます。
損傷部位が骨の場合:
血管、リンパ管の損傷があり、細胞分裂が行われるため、組織の修復と再生が行われます。
損傷部位が関節軟骨の場合:
血管、リンパ管の損傷がなく、細胞分裂が行われないため、修復や再生に必要な細胞が供給されません。
軟骨下骨まで損傷した場合は、骨髄由来の間葉系細胞により、線維軟骨様組織として修復されます。しかし、元の硝子軟骨ではないので注意が必要です。