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頸椎屈曲と伸展が椎間孔に与える影響とは?

椎間孔とは

椎間孔は、脊髄から出る脊髄神経の通路を指します。椎間孔は2つの椎骨の間で成される孔ですが、両椎骨の動きや位置によって形状が変化するため、椎間孔自体の大きさに変化が生じます。

頸椎屈曲により椎間孔の直径は増大し、伸展では直径が減少するため、椎間孔狭窄を呈する症例においてはアライメントを考慮しながら日常生活指導を行うことが重要となります。

椎間孔内の骨棘形成が存在する場合、脊髄神経圧迫の原因となります。骨棘形成が進むと、身体への影響としてうずくような痛みや感覚麻痺、反射減弱、放散痛などの症状が現れる可能性があります。

椎間孔狭窄による神経根圧迫を軽減するためには

頸部神経根圧迫を軽減するために、頸部を屈曲させたり頭部を前方へ突き出す姿勢をとります。この姿勢では、下位頸椎の屈曲姿勢によって椎間孔の空間が広くなるため、そこから出る神経の圧迫が軽減されます。

頸部神経根圧迫に対する治療として、刺激を受ける神経の圧迫を軽減して痛みを緩和するために、頸部を軽く屈曲させた状態で牽引する方法が利用されることが多いです。