ボトムアップ評価とは
問診などの情報収集後に、診断名や疾患名から想定される評価をすべて行い、その結果に基づいて問題点を抽出する方法を指します。
つまり、考えられる検査を行い、すべての問題点をみつけるというやり方とも言えます。
メリットとして新人や学生にとっては評価しやすい方法であると言えます。
デメリットとしては、問題点に挙がらない検査項目も行うため、膨大な時間が必要となります。
トップダウン評価とは
まず、カルテなどの情報と問診から患者のADLを理解し、患者独自の能力障害レベルの問題点を導き出します。
そしてそれらの問題点が正しいか否かを証明するために関連した動作観察を行います。
加えて、その能力障害の原因となっている機能障害について仮説を立て、仮説の証明に必要な検査を行います。
メリットとして、患者に必要な検査のみを行うため、検査の目的が明確となる。また、能力障害と機能障害の関連や、機能障害間の関連も分かりやすくなる点である。
デメリットとしては、評価過程を遂行するにはある程度の経験が必要となり、新人セラピストや学生が行うことが難しい点が挙げられる。