解剖学的特徴
【起始】上腕骨内側上顆、尺骨粗面、橈骨近位前面
【停止】示指から小指までの中節骨底掌側
【支配神経】正中神経(C7~T1)
浅指屈筋の特徴
浅指屈筋は主にPIP関節の屈曲に作用するが、MP関節の屈曲および手関節掌屈にも関与します。
示指から小指までの4つの筋束がそれぞれ単独で収縮することができるため、各指ごとにPIP関節の屈曲運動が可能となります。
臨床における観察
浅指屈筋固有の筋力を評価したい場合、評価する指以外の3指を、伸展位で固定すると、深指屈筋の働きを除くことができるため、この肢位でPIP関節の屈曲を測定すると正確な評価が可能となります。
示指でのPIP関節屈曲を触診にて観察するには、指を示指基節骨の掌側に当て、PIP関節の屈曲に伴い浅指屈筋腱が滑走するのを触診にて確認することができます。