歩行開始時の特徴
パーキンソン病患者の歩行として、すくみ足が観察されるため、一歩が出にくいのが特徴である。
遊脚期の足底・足先で床面を押すような運動が見られるが、下肢の振り上げは少ない、また支持脚への体重移動が少ないため、歩き始めても歩幅が狭く、小刻み歩行となり、腕の振りも少なくなる。
歩行中の特徴
股関節は、立脚周期においても伸展は見られず、軽度屈曲位のままで歩行している。
膝関節は、立脚期、遊脚期を通じて屈曲・伸展の動きが少ないです。
足関節は、荷重応答期の底屈がみられず、また遊脚期も背屈したままとなっています。
歩行周期を通じて、骨盤や上部体幹の回旋はほとんどみられない。また歩行が加速してくると速度を制御することができなくなり、また方向転換が困難となります。