足関節の解剖学
足関節は距腿関節と距骨下関節から構成され、足部は7つの足根骨と5本の中速骨、14本の趾骨で構成されます。
距腿関節では、主に底背屈運動が生じ、わずかな回内外とない外転運動が生じます。
距骨下関節では、回内外と内外転運動とわずかな底背屈運動が生じます。
足関節・足部に生じやすい機能障害
足関節は、床面に固定された足部の直上において下腿の運動が生じる関節であり、大きな荷重を支えつつ、下腿の運動を行うため、強い筋力と可動気が必要になります。
足部は、直立二足歩行において唯一地面に接している部位で、歩行中には体重以上の力が加わります。
荷重位での足関節・足部の可動域低下は、隣接する足部や下腿の運動だけでなく、膝や股関節の運動にも大きな影響を与えます。
つまり、足関節周囲の筋力低下や可動域制限は、足関節より近位の体節や遠位の足部異常を引き起こし、足関節や足部の疼痛に加え、膝や腰痛の原因となることも可能性として存在します。
動的安定化機構について
●距腿、距骨下関節:後脛骨筋、長腓骨筋
●内側縦アーチ:母趾外転筋、後脛骨筋、前脛骨筋、長腓骨筋、短趾屈筋、短母指屈筋
●外側縦アーチ:長腓骨筋、短腓骨筋、小趾外転筋
●横アーチ:母趾内転筋、長腓骨筋