・遠心性神経:脳で生じた信号を、末梢神経を通して筋肉へと伝える神経
・求心性神経:末梢の組織や器官で得られた信号を脳へと伝える神経
上記2つの神経をより詳細に考えていきます。
〇遠心性神経:遠心性神経は骨格筋、平滑筋、心筋を動かすための信号を伝える働きがあります。
骨格筋は骨や皮膚と結合しており、収縮タンパクが細胞の中で規則正しく配列されているため、横紋に見えるのが特徴となります。骨格筋は自由に動かせる筋肉であるため、随意筋とも呼ばれます。この随意筋を司る神経を体制神経遠心路と言います。
平滑筋は主に内蔵の運動を司る筋肉で、不随意筋であります。平滑筋の運動も神経による支配を受けており、この遠心性神経を自律神経遠心路と言います。
心筋は骨格筋とよく似た構造をしており、横紋筋と同様に分類されるが、不随意筋であり、自律神経によって支配されています。
〇求心性神経:求心性神経は末梢組織で得られた信号を脳へと伝える神経
下界からの刺激は感覚器細胞によって感知されます。感覚細胞はよくセンサーの機能と言われます。センサーは、自らがとらえた下界の刺激を神経が伝えることができる媒体形式に変換して、神経に活動電位を発生させます。活動電位は求心性神経を中枢へと伝達します。脳で認識された感覚を知覚と呼びますが、この感覚には体性感覚、内臓感覚、特殊感覚の3つの種類が存在します。
これら神経の調節がうまく働くことで、日常生活動作をスムーズに行うことができます。また、骨格筋の求心性収縮や遠心性収縮が行われることで、肘の曲げ具合やコップを把持した状態で飲み物を飲んだりすることができる大事な神経組織です。
円滑な運動のためにいろいろアドバイスしてくれる存在が錐体外路系であることがわかっています。詳細なメカニズムは今後のブログで書かせていただきます。