MRI検査は強い磁石のなかで電磁波を照射し、そこから放出される電磁波を収集する検査方法です。
MRI画像の特徴として、骨や周囲の支持組織の状態を詳細に観察できることが挙げられます。また、T1とT2強調画像が存在します。
T1強調画像では低信号部分や、脂肪以外の高信号部分に注意します。
T2強調画像では脂肪以外の中~高信号に注意しながら画像を見ていきます。
画像の見かたについてですが、まずは正常なMRIの組織の形状や、T!とT2の各画像のコントラストを確認することが重要となります。
特に、退行変性から水分が減少すること、炎症により水分が増加することも重要となります。
これらを参考しながら、臨床症状と合わせて確認することが必要になります。
椎間板の変性と髄核やそれをとりまく繊維輪が破綻すると、椎体間が狭小化し椎間板が後方の脊柱管を圧迫するため、高信号であった椎間板が中~低信号になります。
椎体の場合では、一部がT1強調画像で低信号化し、T2強調画像ではより中~高信号になることで、骨折や炎症の所見を呈する画像となります。