ODIはRMDQに次いで広く使われている腰痛特異的評価法です。
ODIは1980年に発表後、1989年に改変され、その後Fujiwaraにより日本語翻訳され、使用可能となっています。
腰痛によって障害される日常生活動作10項目の質問に、0~5の6段階の中から1つを患者自身が直接選択する評価法です。
ODIは腰痛による社会的損失をより評価できる点や、腰痛だけでなく下肢痛の影響も含まれているため手術前後の下肢痛みとも相関すると報告されている文献もあり、RMDQと比較し優れている点があります。しかし、性生活に関する質問が含まれているため、回答率が低下することもあるため、注意が必要です。
ODIはRMDQと相関関係にありますが、ODIのスコアが高くなる傾向があるため、症状が重い症例ではODIで感受性が高く、腰痛による細かな障害についてはRMDQで感受性が高いとの報告もあり、RMDQを使用する場合が多いです。